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八村塁はドラフト1巡目でNBA入りするかもしれない

NCAAトーナメント(マーチ・マッドネス)が始まり、NBAのほうもその関係の話題が目立つが、今朝YouTubeで目にしたESPNの動画のなかで、現在ESPNのカレッジの解説者をやっているジェイ・ウィリアムズ(元シカゴ・ブルズ)が、八村塁(ゴンザガ)のことを高く評価するコメントをしていたのが興味深かった。

 

https://youtu.be/VRG0DL_zSoY

 

今年のドラフトは(カレッジシーズンの始まる前から)もうデュークのザイオン・ウィリアムズ一色といった印象。三羽ガラスとみられていたデュークのふたり(R.J. バレットとカム・レディッシュ)が蓋を開けてみたらいずれもイマイチ、という感じらしいので、まあそれも自然な成り行き。で、そのザイオンらを除いた「NBAに上位指名で入りそうな注目の選手は誰?」というのが、上掲のビデオの趣旨で、喋っているのはジェイ・ウイリアムズ(全体1位か2位でポストMJのブルズに指名され、大きな期待を背負ってNBAしながら、バイク事故か何かで結局1、2シーズンしかプレイできなかったある意味不運な選手だったと思う)、そしておなじみのジェイレン・ローズとデイビッド・ジャコビーのコンビ。

 

八村について、ウィリアムズが(MPV最有力候補の)ヤニス・アンテトクンポ(バックス)のプレイぶりを引き合いに出せば、ローズのほうはクワイ・レナード(ラプターズ)と似た体格云々などと、やはりいまのNBAでベスト5に入る才能の名前を挙げている。もちろん、どちらも「八村が大化けすれば」という過程の話だろうが、それにしてもすごいことだと思う。

 

八村の評価・ドラフト指名の予想順位は、昨年夏あたりから「1巡目の真ん中あたり」でほぼ変わらずにきているとの印象。ゴンザガはNCAAトーナメントで確かに(4校ある)トップシードに選ばれたし、またその前に八村も所属カンファレンスのPOYに選ばれていた。ただ、すでに3年生だし(トップクラスの新人はみな“One and Done”でプロになるというのはご存知の通り)、3ポイント・シュートはあまり得意ではなさそうだし・・・など、ドラフトのひとけためで選ばれるのは難しそうと思わせるそれなりの理由も浮かぶ。そういう前提がこちらにあったので、このウィリアムズの高い評価がちょっと意外に思えた次第。

 

またThe RingerのKevin O’Conner(KOC)が先日公開していた記事には「今年のドラフト候補は、だいたい5位から15位くらいまでがほぼ横一線」という指摘もある(KOCはThe Ringerに何人かいるNBAライターのなかでもたぶん1番の書き手、というのが私の認識)。だとすると、ゴンザガがトーナメントでうまく勝ち上がり、ジャー・モラントのいるマレー・ステイトを破って、うまくファイナル4でデューク=ザイオンとあたって、その過程で八村がしっかり存在感を示せれば、1巡め指名の可能性もぐっと高まる・・・そんな展開になるととても面白いのだが。