NBA、今シーズンの注目は「2つのホットライン」
その1:ブレイク・グリフィン(@LAC)
NBAのシーズン開幕からほぼ1ヶ月が経過。今年はとくに2人の選手 -- 昨シーズンの新人王ブレイク・グリフィン@LAクリッパーズ(LAC)と、そしてついにNBAのコートを踏んだリッキー・ルビオ@ミネソタ(MIN)の動向に注目しているのだが、2人ともこちらの期待以上の活躍のようでほんとうに何よりである。
昨シーズン、オールスターゲームのダンクコンテストでは自動車の上を跳びこえるパフォーマンスを披露したブレイク・グリフィン("BG")は、今シーズンさらにその勢いが増しているようで、31日の対オクラホマシティ(OKC)戦では、立ちはだかる相手センター(ケンドリック・パーキンス)を上から押さえ込むような形の豪快なダンクシュートを叩き込んでいた。
この猛烈なダンクにはマイアミ・ヒート(MIA)の「帝王」レブロン・ジェームスも思わず興奮したようで、「今年いちばんのダンク!」とTweet。
チーム自体もウェスタンカンファレンスの上位に食い込む好調ぶりだが、これは主に2人の大物ポイントガード -- 年齢的にも絶頂期を迎えたクリス・ポールと、そして酸いも甘いもかみ分けたベテランのチョーンシー・ビラップスの新加入によるもの。いずれもオールスターに何度も選ばれ、米国代表チームのメンバーも経験している実力証明済みの司令塔とのホットラインができたことで、BGの破壊力がいよいよ全開に、といったところ。
その2:リッキー・ルビオ(@MIN)
若干14歳の時からスペインのプロチームでプレーし、2008年の北京五輪では17歳の若さでスペイン代表チームのメンバーに選ばれて活躍するなど、以前から大きな注目を集めていたリッキー・ルビオが、2009年にドラフト指名を受けていたミネソタに加入。下掲のビデオにあるように、さっそく大活躍をみせている。
けっして力でねじ伏せるというタイプではないが、なんともトリッキーなパスは朝飯前で、自分からペイント内にどんどん切り込んでいったかと思うと、次には3ポイントシュートをシレッ決めてみせたりと、とにかく華のあるプレーをする。
若手が中心の発展途上のチームで、シーズン序盤はなかなか勝てずにいたようだが、新たにHCとなった名将リック・エデルマンの指揮の下、このところ少しずつ調子が上がってきている印象。そして、こちらにも若手ながらすでに米国代表メンバーを経験したパワー・フォワードのケビン・ラブがいる。この2人がこの先どれほど強力なホットラインを形成していくのか。往年のC・マローン - J・ストックトンのコンビを上回る可能性させありそうな予感もして、いずれにしても一気に楽しみが増えた感じがする。