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ジェレミー・リン狂想曲、さらに過熱 - あのWSJまで便乗


[ホームMSGでの対キングズ戦、リンは自己最高の13アシストを記録]

NBANYニックスに突如現れた「救世主」、ジェレミー・リン(Jeremy Lin:林書豪)をめぐる米国の大騒ぎについては、渡辺さんが書かれている通り(「Off | Linsanityと宗教とNBA給料」)だが、その後マジソンスクウェアガーデン(MSG)でのサクラメント戦にも勝って、リンが先発するようになってからの連勝記録が「7」にのび、チームのシーズン通算成績も5分(15勝15敗)まで盛り返したことから、これがさらにエスカレートしている模様(たぶん確実に)

いつもチェックしているNBA.TVには、通常のゲームダイジェストや好プレイのスニペットに加え、試合終了直後のコート上でのインタビューやら、私服に着替えた後での10分もある記者会見のビデオさえ出ている。もう、コービ・ブライアントやらレブロン・ジェームスといったスーパースターと同じ扱い、と思えるほど。

また、それ以上に「社会現象なんだな」と実感させられたのは、あの経済紙Wall Street Journalでさえ、リンにあやかったビデオインタビューをウェブに載せていたこと。

ただしこのビデオ、出てくるのは「リンがハーバード大学時代に、アイビィーリーグの試合で対戦していた、コロンビア大とプリンストン大の元選手(いまはウォールストリートの投資銀行でエクイティのセールスしてる、とか)を2人引っ張ってきて、「大学時代のリンはこんなかんじだった」と語らせる、というもの。

NBAは、WSJにとってはふだんあまり馴染みのない世界の話ということで、いい素材も簡単には入手できずといった事情があっての苦肉の策だろうが、「それでもなにかリンの話をしない」とWSJに思わせるそれほどの盛り上がりをみせる"Linsanity"現象、といったところであろう。